【ふたりの距離の概算】 米澤穂信

春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの“古典部”に新入生・大日向友子が仮入部する。千反田えるたちともすぐに馴染んだ大日向だが、ある日、謎の言葉を残し、入部はしないと告げる。部室での千反田との会話が原因のようだが、奉太郎は納得できない。あいつは他人を傷つけるような性格ではないー。奉太郎は、入部締め切り日に開催されたマラソン大会を走りながら、心変わりの真相を推理する!“古典部”シリーズ第5弾。(「BOOK」データベースより)



一作目を図書館で借りて読み始めたので
このシリーズは買うつもりはなかったのですが、
先日ついに読む本がなくなってしまい、
リバーシブル表紙に釣られて5冊目だけ買ってしまいました。
diary-1066.jpg
ファンサービスなのか、主人公を差し置いてえるがでかでかと。
個人的には摩耶花が好きなんだけど、ちっちゃいな・・・



米澤さんのタイトルのつけ方はどれも好きですが、
今回は特にタイトルが秀逸。
いろんな意味での距離感が感じられて、
とっても上手いタイトルだな、と思いました。


ついに奉太郎達も2年生に進級。
今回はマラソンを走ってる間に推理してしまおう~というお話。
古典部シリーズではこれまでになく苦い結末で、
どちらかといえば小市民シリーズ寄りだなと感じました。

・・・それにしても20kmのマラソン大会って!!
普通はせいぜい2~3kmぐらいじゃないのかなぁ。ひぃー。
私だったら、走りたくないためだけに総務委員になってそう^^;

賛否両論みたいだけど、勢い衰えず愉しく読めました。
といってもシリーズ物なので、いきなりここから読むのは全くオススメしませんが。
大日向さん、読みながらなんか面倒くさいな子だなぁと思ったのですが、
最後では古典部にいても違和感ないかも、と。

第一、特段活動目的がなくて、おまけに、
男女二人ずつ出来上がってる雰囲気の部活になんて
普通相当入りづらいもんじゃないかと思います。
大日向さん、奇特な人だよなぁ。

奉太郎は奉太郎でこの期に及んで
「伊原とは親しくない」と思っていたりとか、
ちょっと前までのクラスメイトの名前を知らないとか、地味にいろいろひどい。
興味があるのはえるだけかい。
そういうところは、里志や小市民シリーズの小鳩くんと通じるところがありますね^^;


ところで奉太郎クンよ、キミは一体どこが灰色なのか。
「心あたりのある者は」(「遠まわりする雛」収録)でも思ったけど、
省エネどころか、このところ燃費悪い生き方してるなぁ。
そんな奉太郎を見てニヤリとするのが、また愉しい訳ですが。

2年生に進級して、人間関係も少し変わった様子。
そこらへんの詳しい模様がわたし、気になります!

★★★★☆

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半年に渡って放送されたアニメも終わりましたね。
どうやらアニメ界では後味の悪い・・・まではいかなくても、
苦いお話は受け入れられにくいようで(「幽霊見たり」ですら改変)
「手作りチョコレート事件」はどう描くんだろうと思っていたら、
案の定こちらも改変されていました。
パッと見、苦さを和らげるような良改変に見えますが、
事件の犯人であるあの人にとっては、かえってバッドエンドじゃないかと・・・。
「知られるくらいなら殴られた方がマシだ」と言ってたもんなぁ。

奉太郎たちはまだ2年生に上がったばかりで
まだまだ古典部のお話は続きそうですが、
しょっぱなからこの話じゃあ、ちょっと二期は厳しいかな?
米澤さん独特のこの読後感を無理にハッピーエンドにしてしまうと、
やっぱりちょっとつまんないと感じてしまう原作読者でした^^;

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