【愚者のエンドロール】 米澤穂信
シリーズ二作目、「愚者のエンドロール」読了。


「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が彼を殺したのか?その方法は?だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作。(「BOOK」データベースより)


一作目の「氷菓」は、私は微妙だと思ってしまったのだけど、こちらは好き。
謎が好みだったからかもしれない。

殺人事件の真相を解くというものですが、
作品内では現実の殺人事件ではなく
映画の事件にしてあることで、
凄惨さは全くなく、爽やかに読み進めることができます。

これは最初からオチが読めてしまったのですが、
(私でさえ感じた違和感を、頭のキレる奉太郎がスルーしちゃうとは…)
そんなことは大した問題ではなく、
4人+上級生の刺客達があーだこーだ好き勝手に推理し合うのが楽しかった。

本書のサブタイトルは「Why Didn't She Ask EBA?」
クリスティのある作品とかけているそうですが、
うんうん、私もそこはツッコむところでしょうと思ったもの。


奉太郎の心境に変化があって、
省エネとかなんとか言いながら、ノセられてつい調子に乗ってしまう青くささや、
女性陣に振り回される姿も微笑ましいものがありました。
相変わらずのビターなラストも好みです。

あ、女帝も最後まで好きでした。
ついていきたくなるお姐さまという感じ。
そんなに悪い人には思えません。


インシテミル」同様、米澤さんのミステリ愛が感じられるお話でした。
それでいて、ミステリ非読者がミステリをどう捉えてるのか
適度に距離を置きつつ描かれていて、
そんなところも「インシテミル」を思い起こさせました。

ミステリといえば、米澤さんは綾辻さんがお好きなのかな?
「中村青」には思わずニヤリ。
あのお方の設計なら、映画の真相は隠し○○でもアリじゃなかろうか。



ちなみに、今回の表紙絵は摩耶花らしい。
4人ともいいキャラしてるけど、個人的には摩耶花が一番好きだな~
毒舌だけど良い子で、なんか可愛らしい。

さ~面白くなってきたし、次は「クドリャフカの順番」いきますか。

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