初舞台!「ろくでなし啄木」
人生初舞台、「ろくでなし啄木」を観に行って参りました!

元々藤原竜也は割と好きな俳優さんではあったのですが、
いつの間にファンになってしまったのか、去年写真集まで買った私。
気づけば、自分が手を出すことはなかろうと思っていた
舞台のチケットまで取ってしまいました。

もちろん安くはない舞台。
背中を押したのは藤原くんが出演するだけではなく、
これが三谷幸喜が手掛ける舞台で、
あらすじを読んだだけで「面白そう!」と思ったのが大きかった
1ヶ月前から楽しみのあまり、それはもう、浮き足立っておりました


【ろくでなし啄木】 →公式サイト
才能がありながら文壇に認められず赤貧洗うがごとくの不遇をかこつ啄木。文学には縁もゆかりもない香具師のテツ。仕事のかたわら親分のいいつけで借金とりを手伝うテツが、啄木の借金をとりたてに行ったことから二人は知り合う。何の接点もない二人はなぜか意気投合。夜な夜ないきつけのカフェーで飲み明かすまでに。いつしかカフェーの女給のトミも楽しい仲間に加わる。そこには微妙な三角関係が生じるが、妻子ある啄木がトミと結ばれ、トミに恋するテツは涙をのんだ。ある日、例によって金に困った啄木は、小金を貯めこんでいるらしいテツにお金を出させる一計を案じ、トミも巻き込んでの大作戦を展開する。しかしこの事件について言うことは三人ともばらばらで、まさに”真実はやぶの中”。一体その時三人には何か起きたのか?

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席は2階の最前列。
座高が低い私でも表情がわかるほど、よく見えました。

藤原竜也(ピンちゃん・啄木)、中村勘太郎(テツ)、吹石一恵(トミさん)の三人芝居。
中村勘太郎さんはさすがに歌舞伎の俳優さん。
よく通る声で、所作も美しいのに見事な三枚目っぷり。
芸人トリオで言えば、大ボケという役割でしょうか。
立て板に水の勢いでしゃべくり、跳んだり走り回ったり、
激しい動きでボケ役に徹していました。

吹石一恵さんはテレビで見るよりずっと美人。
御御足のきれいなこと!
初舞台とは思えぬ声量で、
男性二人を夢中にさせる可憐で一途で、
でも少ししたたかなヒロインを演じていました。

それから藤原竜也はやはり舞台の申し子!
映画もドラマも彼の上手さは十分に感じられるけれど、
舞台で生で見る迫力は桁違い!
勘太郎さんと同じく、立て板に水の台詞に、くるくると変わる表情。
この舞台での啄木は女好きで、お金にルーズ、
小ズルくて、周りを振り回すタイトル通りろくでなし。
けれども、実は孤独を抱えたナイーブな詩人という役どころを
見事に演じていました。
最後の独白シーンは、彼の上手さが際立っていたように思います。

後半、啄木(藤原竜也)自身の小ボケの後、
テツ(勘太郎)に大ボケを振るシーンがあるのですが、
そのボケ方が毎回違うのか?
藤原くんが素で笑ってるように見えたときがあって、
(笑うシーンならもっとわかりやすく笑うと思ったので)可笑しかった~。


ストーリーも舞台初心者でもわかりやすく、面白い。
しょっぱなから世界に引き込まれ、何度声を出して笑ったことか。
シリアスなシーンで不意打ちにくるボケも面白かった!
三人それぞれの視点から見た、ある日の一夜の謎のヒントには気づきながらも、
思いもつかない形で見せてくれました。
エロチック・サスペンスというのは聞いてはいましたが、
私が想像していたよりも少々エロスが強く、一人ドキドキしたり。
もちろん、それは不愉快という意味ではなく、
そういうのを観られるのも、舞台ならではなんだと感動しました。
DVDが出たら、ぜひもう一度観たいお話。
初舞台でこの作品が観れたのは幸運だったと思います。


時折オペラグラスで見ましたが、
遠めでも感じられた表情がよりすごくて、
3時間も生で熱演してるのに、
一瞬たりとも気を抜くことのない、喜怒哀楽の表情が本当にすばらしかったです。
客席ですら汗をかくほどの空調が効いていた劇場。
アップで見ると、ライトを当てられながら、
激しい動きで、まくしたてるように演じる男性二人はものすごい汗をかく一方、
吹石さんは比較的涼しい顔だったのが印象的。

ただ、オペラグラスは汗までよく見える一方、
テレビや映画を見てるような気分になって
俳優さんたちと同じ空気を吸ってる感が一気に薄れるので、
連続で覗くことはできませんでした。


初舞台の感想は、舞台役者さんって凄い!!のひとこと。
3時間に及ぶ舞台にただの一度も台詞を噛まず、間違わず
(…台詞を忘れることはあるかもしれませんが、滞りなく同じ意味のことが言える)、
全身を使って、地声で演じる気迫あるその姿に
感動しっぱなしでした。
正直、最初は舞台って高いなぁと思っていたけど、観た後はそう高いこともないなと。
役者さんと同じ空気を吸って、ことばの振動を受けながら観るのに、
あの値段はむしろ安いといえるかもしれない。
ハマってしまったらどうしましょ…。

映画と比べると高かったけど、
しっかりパンフレットをお買い上げ。
diary-364.jpg diary-363.jpg
重厚な紙にエンボス加工されたパンフレット。
それに布のバッグがついてきました。
舞台Ver.と稽古Ver.があって、迷った末
稽古Ver.を購入。


私はどうやら一般女子より冷めているようで、
中高生時代から今に至るまで、ジャニーズ等のアイドルには全く興味がなく、
イケメン俳優にもあまりハマることなく、この歳まできました。
そんなミーハーからは誰よりも遠いと思っていた私が、
藤原くんが舞台に登場したときには卒倒しそうになりました。

顔の造りとか、体格の良さとかだけいえば、
他にかっこいい人はいくらでもいると思う。
これがオーラというのか、演じてるときの気迫があまりにも凄すぎて、
それが天性の才能以外に、人並み外れた努力と役者魂で築いてきたのだろうと思うと
かっこいいとか、そんな言葉では表せない魅力が藤原くんにはあります。
舞台を観て、ますますファンになってしまいました。
初めて芸能人に夢中なる人の気持ちがわかった気がする、今日この頃。

「バトルロワイアル」「カイジ」「インシテミル」と
映画では割と似たような性格の役柄が続き、
藤原竜也はああいうキャラしかできないんじゃ?という声も一部にありますが、
全くそんなことはなく、そういう役のオファーが続いただけなのだと
確信した観劇でありました。
去年のドラマ、「おじいちゃんは25歳」も面白かったですが、
それを観れば彼の芝居の幅が理解してもらえるのではと思います。

2月26日には史実に基づいた仇討ちドラマにも出るようです。
これまた楽しみ♪
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この記事のコメント
私も!
この演劇気になってたんだ!三谷幸喜好きだし、石川啄木も気になり・・・←今でいう歴女なので^^;
舞台って面白いよね~~!ミュージカル大好きで良く行ってたんだけど、最近いかなくって…この記事読んだら行きたくなりました!
藤原竜也は立派な舞台人になったんだね。こういう才能ある若い人が増えるとなんだか嬉しいね♪
2011-02-17 Thu 19:49 | URL | ちーこ #- [内容変更]
ちーこちゃん
そうだ、ちーこちゃんは歴史好きだったよね^^
ミュージカル・・・昔、親に連れられて行ったことがあって、
今なら、楽しめそうな気がするけど、
そのときはつまんないと思ってたような…^^;

この舞台、本当に面白かったよ♪
ちーこちゃんなら知ってそうだけど、
啄木のローマ字日記のこともこの舞台で初めて知ったの。
ずいぶん赤裸々(エロ満載)なこと書いてるんだってね。
私は恥ずかしながら歴史に疎くて、啄木の代表作さえパッと出てこなかったわ^^;;
舞台後調べたら、今やその赤裸々日記が出版までされてて、
当の啄木も自分の死後、大勢に読まれるはめになって、
天国で恥ずかしい思いをしてるんじゃないかと思ったら、ちょっと気の毒になったわ^^;
啄木のそういう一面に目をつけて、これだけの作品を創りあげた三谷さんは凄いねぇ。

藤原竜也はやっぱり舞台で生まれた人やね!
演技のことがわかるわけではないけど、
ものすごい迫力とオーラを感じたよ。
この3人が出てた新撰組(大河ドラマだっけ?)も見たかった~!と今さら思いました。
2011-02-17 Thu 21:04 | URL | こゆりす #- [内容変更]
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