FC2ブログ

「『アリス・ミラー城』殺人事件」  北山猛邦

こゆりす


鏡の向こうに足を踏み入れた途端、チェス盤のような空間に入り込むー『鏡の国のアリス』の世界を思わせる「アリス・ミラー城」。ここに集まった探偵たちが、チェスの駒のように次々と殺されていく。誰が、なぜ、どうやって?全てが信じられなくなる恐怖を超えられるのは…。古典名作に挑むミステリ。


相変わらずの一年遅れの感想文。笑

はじめましての作家さん。
孤島のアリス城に集められた探偵陣。
一人、また一人とチェスの駒に沿って殺されていくー。

とまあ、クローズドサークルの典型で
これ以上ないくらいの好みのシチュエーションでしたが、最後の一行を読んでフリーズ。

どういうことだ?
私の頭では何度考えてもわからず、解説サイトを読んでやっと理解しました。
なるほど、そういうことね…。
しかし、理解はできても、全く納得はできない。
読者がものの見事に騙された仕掛けはわかったけど、
作中で探偵があんなに揃いも揃ってなぜ誰も犯人を怪しまないんだ?
あえて作者がそのシーンを削ったという解釈もできるけど、
それはさすがにアンフェアなんじゃないのか?
騙されたのは思いっきり騙されたけど、種明かしされても全然すっきりできませんでした。

しっかし、久々に後味悪い話読んだなー。
後味の悪い話には耐性があったはずなのに、
最近はそうでもない小説を好んで読んでいたせいか、ちょっとダメージを受けました^^;

「鏡の国のアリス」やチェスの知識があればもっと楽しめたとは思うのですが、
一人を除いては人が残酷に殺されても怯えもしない、
作り物めいたキャラ達にどうにもなじめず
半分を過ぎるまで読むペースが上がりませんでした。
あ、でも観月は好きだ。

こちらの城シリーズはいくつかあるようですが、全部こういう方向性なのかな?
最近、北山さんのユーモアミステリを読みましたが、
そちらはほんわかして楽しく読めたので、
いろいろ書きましたがまた読みたい作家さんではあります。


★★★☆☆ 3.5


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

関連記事
Posted byこゆりす

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply