『論理爆弾』 有栖川有栖

すべての探偵行為を禁止する法律が成立した日本で、探偵を目指す17歳の空閑純は、失踪した母親が消息を絶った九州の深影村を訪れる。そこで母の手がかりを見つけた矢先に隣村でテロが起き、村に通じるトンネルが破壊される。孤立した村で連続殺人事件が発生し、純は探偵として恐るべき狂気と対峙する!「探偵ソラ」シリーズ第三作。
シリーズ物だとはつゆ知らず、『真夜中の探偵』から入ってしまった前作。
今回はなかなか楽しく読めました。(一作目に戻って読む気にはなれなかった^^;)
真犯人もスパイも見事に予想外の人物。
有栖川さんといえばアリスシリーズですが、
そちらとは雰囲気が違いすぎて、戸惑います。
それにしても純は危なっかしい。
連続殺人犯程度(?)であんな危ない目に遭ってたら、
国家を相手にできるとはとても思えないのだけど…。
既刊の「探偵ソラ」シリーズはここまでですが、
あと1巻や2巻でなんとかなるような世界感ではなく、
このシリーズ完結する気がしない^^;
友好的な村民ばかりではないにも関わらず深影村の雰囲気がとても気に入ったので、
最後は寂しい気持ちになりました。
景以子とガンジスの歌は泣けました。
順平もええ子やったな~。あんな弟ほしい。
★★★★☆

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