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『下戸は勘定に入れません』 西澤保彦

こゆりす


条件が揃うと、酒の相手を道連れに時間をさかのぼってしまう古徳先生。昔の恋人を奪っていった旧友・早稲本と偶然呑むことになり、酔った二人は二十八年前の思い出の晩へと戻ってゆく。果たして古徳は、失った恋の秘密を解き明かせるか?精緻なロジックが驚きの読書体験へと誘う、極上のタイムスリップ本格ミステリ。



西澤さんお得意の、特殊設定つきSFミステリ。
そして、西澤作品によくある飲んだくれミステリでもあります。笑
こういうの好き。面白かった!

酒の相手を道連れにしてタイムスリップするという大前提があることも手伝って、
連作短編集なのだけど、とにかくよく飲む。どの作品でも飲みまくっています。

お酒がさほど強くない私には
ビールを飲み続ける描写に正直げんなりした西澤作品もあったのですが、
(「麦酒の家の冒険」だったかな?)
この本に出てくるお酒は本当に美味しそう。
特にカティサークってお酒は初めて聞いたけど、飲んでみたくなりました。

過去にタイムスリップできるとはいえど、そこは西澤ミステリ。
ただ観測できるだけで、過去には一切干渉できないという条件つき。
しかしまあ、こんなに頻繁にタイムスリップしてたら、
精神がすり減って仕方ないな^^;
そして、相変わらず怪現象に周囲の人が受け入れるのが早すぎ。笑

優香との最後は男の妄想っぽくて不要だと思ったけど、
最初キザなキャラかと思った早稲本がすごくいいヤツで、
娘と出会えなくてもこの友達と再会できただけでも生きていけそうな気がしました。
早稲本の悩みも解決して良かった良かった。


★★★★☆


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Posted byこゆりす

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