【華胥の幽夢】 小野 不由美

王は夢を叶えてくれるはず。だが。才国の宝重である華胥華朶を枕辺に眠れば、理想の国を夢に見せてくれるという。しかし采麟は病に伏した。麒麟が斃れることは国の終焉を意味するが、才国の命運はー「華胥」。雪深い戴国の王・驍宗が、泰麒を旅立たせ、見せた世界はー「冬栄」。そして、景王陽子が楽俊への手紙に認めた希いとはー「書簡」ほか、王の理想を描く全5編。「十二国記」完全版・Episode 7。

【目次】
冬栄/乗月/書簡/華胥/帰山(「BOOK」データベースより)




十二国記の短編集。
たぶんこのシリーズ初めての短編、かな。

この後に出た短編集、「丕緒の鳥」は
荒れた国の役人目線で辛い話が多かったけど、
こちらは陽子や楽俊、月渓など
十二国記おなじみのキャラクターが出てくるからか
比較的落ち着いて読めました。

特に泰麒!
前作で悲壮な泰麒を味わったばかりなので、
悩みながらもはじめてのおつかいをしている泰麒に会えて、本当に嬉しい。
陽子と楽俊の文通はニヤけっぱなしでした。
お互い苦労をしていることをわかっていても、
それを口に出さず、しゃんとしていられる関係ってすごいなと思う。

景や延といったおなじみの国以外にも
漣や才国の様子が垣間見られるのも嬉しい。
初登場の漣王、素朴で実直でいいなぁ。
長編も良いけど、いろんな国の様子を垣間見られる短編も良いですね。

一方で、人格者が王に立っても上手くいかないこともあるのが
この世界の天意の理不尽なところ。
砥尚の例は読んでいて少し辛かった。
最初からつまづく王に天帝はどうして天意を与えるのだろう。

十二国の世界は理不尽なことがとても多いけれど、
それはこっちの世界も同じ。
理不尽な運命に翻弄されながらも、
強く生きていく登場人物に心を鷲掴みにされます。


★★★★☆



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2017-08-11 Fri 18:40 | | # [内容変更]
>鍵コメさん
おそらく一発変換できないので、「麒麟」と変換した後に片方削除する際に消し間違えたのだと思います。
修正しておきます。
ご指摘どうもありがとうございました。
2017-08-12 Sat 19:03 | URL | こゆりす #- [内容変更]
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