【双頭の悪魔】 有栖川有栖

他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨のなか木更村への潜入を図る。江神二郎は接触に成功するが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された木更村の江神・マリアと夏森村のアリスたち、双方が殺人事件に巻き込まれ、各々の真相究明が始まる…。



この少し前に読んだ本で、
「ロジック重視のミステリはあまり好みでないかも…」と思ったばかりなのだけど、
これは面白かった!
今まで読んだ学生アリスシリーズで一番好き。

2つの村を舞台に起こる殺人劇に、3つの読者への挑戦。
夏森村側の犯人はなんとなく予想がついたけど、あとはさっぱりでした。
ラジオからの情報だけで二つの事件の全貌を見破った江神さん、頭良すぎでしょ!

探偵役って人の事情に根掘り葉掘りで
キャラとしては好きになれないことが多いけど、
江神さんは頭がいいのに紳士的で物腰が柔らかくて大好き。
こんな素敵な人がいるサークルに入りたい。

お話も面白かったけど、
読み終えてみるとタイトルがもうこれしかないってくらい秀逸。


このブログの感想はいつも数ヶ月遅れでアップしてるのですが(汗)、
最近作家アリスの方にも手を出しました。
こちらも負けず劣らず面白くて、火村のキャラもすごく気に入りました。

作家シリーズの火村は「双頭の悪魔」の志度晶がモデルなのだそうですが、
一作目だけを読んだ感じでは火村はあそこまでエキセントリックではなく、
常識人だなぁという印象です。そこがまたいい。
志度晶も嫌いじゃないけどね。


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