【東の海神 西の滄海―十二国記】 小野不由美

国が欲しいか。ならば一国をやる。延王尚隆(えんおうしょうりゅう)と延麒六太(えんきろくた)が誓約を交わし、雁国(えんこく)に新王が即位して二十年。先王の圧政で荒廃した国は平穏を取り戻しつつある。そんな折、尚隆の政策に異を唱える州侯が、六太を拉致し謀反を起こす。望みは国家の平和か玉座の簒奪(さんだつ)か──二人の男の理想は、はたしてどちらが民を安寧(やすらぎ)に導くことになるのか。そして、穢れを忌み嫌う麒麟を巻き込む争乱の行方は。



延王尚隆は、十二国記の中でもおそらく人気TOP3に入る
人気キャラクターなのだろうと思います。
そういう私も嫌いではありません。
特にファンという訳ではないけれど、どちらかと言うと好きな方に入るかも。

【軽くネタバレあるので、未読の方はご注意ください!】

ですが、前半の斡由の描き方が上手で、
本当に王は何をしているの!?と思わされました。

後半に斡由の本性がむき出しになり、
反比例して延王は王たる器を見せる訳ですが、
それでも斡由が嫌いにはなれなかった。
これだけの謀反をされる理由が、やはり延王にはあったのでは、と。

私が読み逃したのかもしれませんが、
尚隆はなぜ漉水を治水してこなかったのだろう。
斡由の指摘通り、民を知るためとはいえ
重要な公務をサボっていたのは事実なのだから。
そこだけがどうしても消化できませんでした^^;
この事件をきっかけに、反省してくれれば良いのだけど。
(尚隆ファンの方、ごめんなさい!私も決して嫌いではないのです 汗)

そんなことがモヤモヤしてしまうくらい、
斡由も尚隆も六太もみんなが魅力的で。
小野さん、キャラ作りが上手いわー。


景国のときも同じことを思ったけど、なぜ天帝は民をこれほどまでに虐げる、
梟王のような王を選ぶのだろう。
この後十二国記読む進む毎に天帝と世界観に
理不尽さと同時に魅力を感じてしまうのが十二国記です。


★★★★☆

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