【麦酒の家の冒険】 西澤保彦

ドライブの途中、四人が迷い込んだ山荘には、一台のベッドと冷蔵庫しかなかった。冷蔵庫には、ヱビスのロング缶と凍ったジョッキ。ベットと96本のビール、13個のジョッキという不可解な遺留品の謎を酩酊しながら推理するうち、大事件の可能性に思い至るが…。ビール党に捧げる安楽椅子パズル・ミステリ。(「BOOK」データベースより)



うーーーむ。
西澤さんの本は好きで割と読んでるんですが、
これはもうひとつかな。

タイトル通り、ビールを飲む描写がめちゃくちゃ多い小説です。
なので、ビール党の方には魅力ある設定ではないかと。
私はビールの味があまり好きではなく、
お酒がこの世からなくなってもきっと大丈夫な人間なので、あまり共感できず。
ビールの美味しさより翌日の二日酔いの方を想像してしまって
軽く気持ち悪くなりました。

飲まず食わずで辿り着いて最初の一本はある意味仕方ないけれど、
さすがに49本も飲んだらアカンやろ~。


迷い込んだ別荘はビールとベッドだけ。
異様な状況に好奇心を抱いて
あーでもない、こーでもないと仮説を披露する訳ですが、
想像力が豊かすぎる仮説の数々に
いや、いくらなんでもそれは違うだろうと思うような珍説ばかり。
突拍子もなさすぎて、推理というよりもはや妄想の域というか…。


途中で場所を移したりもするんですが、
基本的に一冊通してやってることは同じなので
早い段階で飽きてしまいました(汗)
これだけたくさんの仮説を書けるなんて凄いなと思いつつ、
もうちょっと説得力のある仮説だったら良かったな~と
難しいことを要求してしまうワガママ読者です^^;

最終的に出した結論も想像力が豊かすぎて
あの時のアレはソレだったのね~なんてカタルシスも得られず
あまり納得できないまま終わってしまいました^^;

あと書きで安楽椅子探偵は長編が難しいとおっしゃっていたけれど、
確かに短編だったら普通に楽しめただろうな。


そして、キャラ読みの気がある私には、この4人にあまり魅力を感じず^^;
この「麦酒の家の冒険」はタックシリーズ3作目ですが、時系列でいうと2番目。
最初の事件である「彼女が死んだ夜」は未読なので、これを読めば印象が変わるかしら。
シリーズ一作目、時系列ではたぶんかなり後の方であると思われる
解体諸因」(これは面白かった!)は読みましたが、
ボアン先輩のキャラクターがだいぶ違うように感じました。


ちなみに、大好きな米澤さんの『遠まわりする雛』に収録されている
「心当たりのあるものは」もそうでしたが、
本作も「九マイルは遠すぎる」をモチーフにしているらしく、気になっています。

★★★☆☆

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 手づくり石けんへ

***

このところいくら寝ても眠くて眠くて、
やりたいことはいろいろあるのになかなかできません^^;
ブログに書きたいこともあるのに、PCを開けない日もあったり。
ストレスが溜め込みやすい気質なので、
防御反応的に無意識にフテ寝したくなるのだろうか?
いよいよ今年も残り一ヶ月で何もしてないのに気ばかり焦るなー。


別窓 | 映画・小説レビュー | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
| シンプルにいこう。 | NEXT