【そして誰もいなくなった】 アガサ・クリスティ
  
その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。(「BOOK」データベースより)


本を読まなくても、タイトルは知らない人はほとんどいないであろう、
アガサ・クリスティの代表作。

今気になっている、今邑彩さんの「そして誰もいなくなる」が本作をモチーフにしていたり、
その他にもこちらの作品のオマージュ作品はいろいろとあるので、
ここらでいっちょ読んでおこう!と思った次第です。

中学生の頃、クリスティを読み漁っていた時期があったのですが、
本作の内容は全く覚えていない私。
途中まで読んで挫折したのか、忘れ去ったのか、
単に全く手付かずだったのかも不明。

先日も書きましたが、
青木久惠さんの新訳を読むつもりが、
図書館で予約したのはジュニア版・・・。
ただふり仮名がふってあるだけでなく、文章そのものも平易にしてある様子。
平仮名に戸惑いつつ、当然ながらものすごく読みやすく
一日でさらっと読めてしまいました。
ただ、海外ものは名前を覚えるのがどうも苦手で・・・
半分を過ぎても、何度も冒頭に戻って確認してました。


作品の内容が記憶にないながらも、
「そして誰もいなくなった」の舞台は”インディアン島”だと、
殺人が起きると”インディアン人形”が消えていくことくらいは知っていたのですが、
こちらの本では、それぞれ”兵隊島””兵隊さん”と表記。
時代の流れなんですかね・・・
個人的にはやっぱりインディアンのがしっくりくる気がするのだけど。

現在ではさほど珍しくないトリックなので、
普段からミステリを読み慣れている方は驚けないかもしれません。
あまり謎が解けない私でもわかってしまったのは、
おそらく読む順番が悪かっただけだと思います。

集められた人たちが、犯人にとって都合よく行動しすぎだとか思わないでもないですが、
これだけ人が殺されても凄惨さがなく、今さら言うことでもないけれど、
70年前にこれだけの作品を書けたのが、ただただ凄い。
探偵による謎解きではなく、犯人の独白スタイルなのも好み。


オリエント急行殺人事件」や「アクロイド殺し」は
初読から15年以上経っても犯人が忘れられないけれど、
こちらの犯人は絶対この人じゃなければ、という感じではないので、
また忘れた頃に読もうと思う。今度はジュニア版でないのを。

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