【生首に聞いてみろ】 法月綸太郎
初法月作品、読了。

おっかないタイトルと表紙ですが、ホラーではありません。
至ってノーマルなミステリ。
この表紙は中身が全く怖くないとわかってても、
そこらに放置できないくらい、不気味。
どうにかならんかったんだろうか・・・


首を切り取られた石膏像が、殺人を予告する―著名な彫刻家・川島伊作が病死した。彼が倒れる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像の首が切り取られ、持ち去られてしまう。悪質ないたずらなのか、それとも江知佳への殺人予告か。三転四転する謎に迫る名探偵・法月綸太郎の推理の行方は―!?幾重にも絡んだ悲劇の幕が、いま、開く。  「BOOK」データベースより


うーん。
決してつまらないという訳ではないのだけど、
あまりに平坦な展開に何度も寝てしまいました。
中盤までほとんど進展がないので、石膏像切断事件なのかと思ったくらい。
某人物が語る、首なし石膏像の解釈があまりに長くて退屈で、
珍しく斜め読みしてしまいました。
せめて、これの2/3くらいの長さだったら良かったな。
「次は?次は?」とならない小説で、500ページはしんどかったです。

伏線の張り方はかなり緻密。
論理的なミステリが好きな方は面白く読めるのでは。
どんでん返しや、ミステリであっと驚きたい人には向いてないかも。

探偵が作者の名前と同姓同名であることに、妙に落ち着かなかったのですが、
エラリー・クイーンをオマージュしたシリーズ物なのですね。
まだ石膏像の切断事件の段階で、探偵・法月綸太郎が
聞かれたくないような個人的な話をずけずけと聞きまわるのも、
小説の中とはいえ、あまり気持ちのいいもんじゃなかった。
(まぁ、探偵というのは下世話なものかもしれませんが。)
出生の秘密や内輪の不倫話といった、身内の秘め事が盛りだくさんで、
そのテのドロドロ話は好きじゃないのも、のめりこめなかった理由かもしれません。

読後感が悪いといわれているエピローグですが、
救われないけど、後味が悪い訳ではない。
個人的に嫌いではありません。

この作品はあまり好みではなかったけど、
あと1冊、法月綸太郎の本を読んでみてもいいかな。


以下、ネタバレ含みます。未読の方はご注意ください↓

小説にリアリティを追求するのは野暮かもしれないけれど、
動機になった16年前の事件、あまりにも無茶じゃなかろうか。
他人はうまく騙せてたとしても、身内はまず無理でしょう。
川島伊作に誤解されたせいで、川島敦志は葬儀にも呼んでもらえなかったのなら、
まだわからんでもないけど、それにしたって・・・。

そもそも、その川島伊作にしても、
愛する妻が誰の子を妊娠したのかきちんと確認もせず、
真に受けて犯罪に加担するなんて、考えらえれない。
犯人夫婦が保険金目当てで妻の殺人を持ちかけた時点で、
そんな連中のことを信じるなんて、どうかしてます。
芸術家は変わり者だと納得するしかないのか・・・

警察の身元確認はそんなに甘くないと思うのですが、
そうでもないんでしょうか。



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