【ルームメイト】 今邑彩
私は彼女の事を何も知らなかったのか…?大学へ通うために上京してきた春海は、京都からきた麗子と出逢う。お互いを干渉しない約束で始めた共同生活は快適だったが、麗子はやがて失踪、跡を追ううち、彼女の二重、三重生活を知る。彼女は名前、化粧、嗜好までも替えていた。茫然とする春海の前に既に死体となったルームメイトが…。(「BOOK」データベースより)
今邑作品2作目。
珍しく半分くらいで展開が読めました。
容疑者が少なすぎるので、
ちょっとミステリ慣れしてる方なら想定内の展開なのかも?
それでも普通に楽しめましたが、
登場人物にもうひとつ魅力に欠けるのがもったいない。
最近気づいて自分でも意外だったのですが、
読書において、私はどっちかっていうとキャラ読みするタイプらしい。
初めて読んだ「そして誰もいなくなる」ほど嫌悪感を抱くキャラはいないので
読んでてストレスは溜まりませんでしたが、
代わりに数ヶ月したら確実に思い出せないであろう登場人物たち^^;
もひとつ言うと、石マニア設定は必要だったのかな?
事件に関係するのかと思ってまじめに読んだのに、
ただのウンチク話で終わってしまいました^^;
私は、本作に出てくる○○○○をオチに使われるのが嫌いなのですが、
この作品では前半で明らかになり、それを前提として進みます。
それでも、ここで起こったことはやっぱり天文学的な数字だとは思うけれども、
こういう使い方なら全然気にならなかったな。
最終章のその後を想像すると、間違いなくホラーですね。
「パソコン通信」とか
「一旦接続を止めて、メールを読む」とか
いろいろ時代を感じて懐かしかったです。
★★★☆☆
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