【重度食物アレルギー児】小学校進学が不安。アレルギーサインカードを手作りしてみた。
アレルギー街道を驀進中
息子はアレルギーの最大レベルである、クラス6の小麦と卵にアレルギーを持っています。
アレルギーは食品だけにとまらず、犬・ネコ・花粉・カビ・ハウスダスト…と、てんこもり。
アレルギー体質にはリスクの高い、そば・ナッツ類・魚卵もドクターストップで摂取不可。
かつて、犬と触れ合っただけでアナフィラキシー症状※を起こしたり、
ラーメンの湯気を吸っただけで呼吸困難 になったりと、
今思い出してもゾッとするような経験もありました。
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また、アレルギー児にありがちな超敏感肌でもあり、
一応アトピーでないらしいとはいえ、年長になった今もステロイドと保湿が欠かせません。
周囲からは「自然に治る」と言われていた
いろんな人から「3歳になったらほとんど食べられるようになるよ」とか、
「小学校に上がるまでには保湿しなくて良くなった」といったアドバイスをもらっていたので、
乳児期は『大きくなれば治るもの』という意識で、割と気楽に過ごしていました。
しかし息子の場合、話に聞いていたような良い改善は全く見られず、
結局何も進展しないまま、5歳半を過ぎてしまいました。
なんでも、子どもの食物アレルギーの9割は小学校入学前に治るものだそうです。
その統計からいけば、「自然と治るよ」とアドバイスは理に適っているのですが、
残念ながら わが家は1割の方に入ってしまいました。
料理が苦手な中、毎日の食事に気を配ったり、給食や外食に目を光らせたり。
朝晩の薬と保湿をいくら欠かさず頑張っても、
些細なことがきっかけで肌が大きく荒れてかきむしったり、血まみれになったり。
やらなければならないこと・気をつけなければいけないことが当然ながら多く。
正直、面倒くさがり&料理スキル底辺の私には結構ストレス。
とはいえ、重度アレルギー児でありながらアナフィラキシーショック※を経験したことがないこともあり、
どこかのほほんと過ごしていたのも事実です。
※ちなみに、「アナフィラキシー症状」と「アナフィラキシーショック」は違います。
アナフィラキシー症状に血圧低下や意識障害を伴う場合を「アナフィラキシーショック」と呼びます。
保育園のようにはいかない不安
そんな息子も来年は小学生。
保育園では4年半ノーミスで完全除去&代替食が出ていたので大助かりでしたが、
小学校になるとそうはいかない模様。
この分だとほぼ毎日、何らかの代替食を持参しないといけない感じで、
弁当作りが苦手な私にとっては、これまた憂欝でしかありません。
でもまあ、文句言ってもどうなるもんでもないので、どうにかやるしかない。
子どものことに焦点を絞っても、不安は拭えません。
保育園では食後、クラス全員で手洗い、
さらに着替えるという配慮をしてもらっています。
食べこぼしがあるので、先生はモップで床掃除をしてくださっています。
小学校は制服なので着替える場面は原則ないだろうし、
そもそも子どもを保育する場ではないので、
いくらお弁当持参であっても、ここまでの配慮は期待できそうにありません。
口に入らなくても、アレルゲンが肌につくだけでアレルギー症状が出るので、
パンなんかがついた手でお友達とスキンシップするのは結構まずい。
アレルギーがきつい子は、そもそも給食を食べる教室が別室だという噂も聞いて、
保育園ですら机を離して島には入れないのですが、
一人の教室で食べることを想像しただけで涙が出そうになります。
さらに不安な学校外
学校以上に不安なのが、学校の外。
いきなりはないかもしれないけれど、これから徐々にお友だちだけで公園で遊んだり、
お友だちの家に行ったりする場面が増えてきそうです。
「直接食べなくてもアレルゲンを煮たお汁だけでもNG」 だとか、
「肌に触れただけで症状が出る」 だとか、ましてや
「ほんの少しの量で呼吸が止まるほどの大ごとになる」 なんてことは意外と知られていないという実感があります。
以前、息子がアレルギーであることを知っているママ友親子と公園で遊んだときのこと。
お友だちが小麦粉がメインのおやつを手づかみで食べていました。
お母さんは「○○くんはアレルギーでブツブツになっちゃうから、手を洗いなさい」と注意してくれたのですが、
公園では水洗いしかできないので、内心ヒヤヒヤ・ドキドキ。
大人ですら、アレルギーに直接関係したことがない人にとっては
「ブツブツが出て、痒くなる」程度のイメージらしい食物アレルギー。
大人でもそんなイメージのアレルギーを
小学校低学年の子どもに配慮してもらうなんてほぼ不可能。
一度アレルギーを起こせば飲み薬では抑えられない可能性も少なくなく、
症状によってはエピペン(自己注射)を使わねばなりませんが、
子どもだけで判断なんてできるはずがありません。
アレルギーサインカード
去年見つけたのが、携帯用のエーエルサインのアレルギーサインプレート(アレルギー表示カード)。
アレルギーを周りに知ってもらい、命を守るためのカードです。
しかしながら、いつ見ても売り切れ^^;
いつしか、このカードの存在をすっかり忘れていました。
そんな中、発見したのが幸ゆきこさんのブログ、『ゆきまる生活』。
重度かつマルチアレルギーのお子さんがいらして、
とてもわかりやすく情報を発信してくださっているブロガーさんです。
最近、手作りのアレルギーサインカードの記事を読み、
「そうか、手に入らないのなら作ればいいのか!」と目から鱗がポロポロ落ちました。
我が家流のアレルギーサインカードを手作り
我が家流とか勝手に書いちゃってますが、
文字の配置や、アレルギーの食材を強調するところなど、
幸ゆきこさんのアイデアをかなりまねています。
かなり参考にさせていただいた、幸ゆきこさんの手作り記事
◆ アレルギーサインカードを手作り!「もしも」の時にも備えよう。
イラレが使えたらもっといい感じにできると思いますが、
私のPCスキルではExcelで作るのが精一杯…
こんな感じで画像をはめこみました。
(2種類のカードケースを使ったため、2サイズ作りました。左右でサイズが異なります。)
アレルギー食材や禁止マークなどの画像は、フリー素材からお借りしました。
「食物アレルギー フリー素材」等で検索すると、いろいろ出てきます。
メインの小麦・卵だけにするか、
未摂取だけどドクターストップがかかっているそば・ナッツを入れるかで結構迷いましたが、結局盛り込むことに。
その代わりといってはなんですが、絶対NGの食材は大きめに配置しました。
「じんましん」等のイメージで軽く受け取られては困るので、
字数が長くなりましたが、『いのちにかかわる 食物アレルギーのため』という文言にし、
台風の特別警報と同じく、紫色の警告カラーで強調。
「しょくもつアレルギー」よりも「食物アレルギー」の方がしっくりきたので漢字表記ですが、
小学生でも読めるよう、ふりがなを振っています。
ちなみに、やや過激な夫からは「呼吸が止まるアレルギー」とか「食べたら死にます」という強い文言と、
注意の[!]マークの変わりにドクロマークを入れようと提案されました(汗)が、もちろん却下。
警告したい気持ちはわかるけど、子どもにドクロマークを四六時中身につけさせるのは嫌なので。
これをハサミで切り取って名札ケースに入れ、家にあるキーホルダーをつけたら、アレルギーカードの完成!
おしゃれ感よりも、目立つことを最優先に考えました。
小柄な息子の体格にはやや大きめのリュックですが、かなりの存在感を放っています。
何かと目立つのが嫌いな息子ですが、こればかりは目立ってもらわなければ意味がない。
一つはリュック、もう一つは災害用バッグに入れておきました。
小学生になったらランドセルにもつけようと思います。
保育園では、早速子ども達から「これ何ー?」と質問を受けました。
息子は自分で「これ全部食べられへんねん。ホンマはもっとあるけど(ハウスダスト等のこと)」と説明していました。
良い意味で目立っていて、大成功。
何かあれば気軽に改良できるのも、手作りの良いところ。
しばらくこれで過ごしてみようと思います。
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